「未来の“はたらく力”を増やす!」新春セミナー 心を整えしなやかさを高める 職場の習慣のつくり方

昨冬、私たちは、日光街道まるっと学び舎プロジェクトの一つの立ち寄りどころとして、宇都宮の「光琳寺」に伺いました。
地域企業・Y’s tea 根本泰昌社長のご縁でご紹介いただいた浄土宗光琳寺の井上広法副住職は、”仏教と心理学の立場から現代人がより幸せに生きるヒント”を伝える活動をしている方。マインドフルネスをベースに「お坊さんのハピネストレーニング」を開催したり、あの「ぶっちゃけ寺(テレビ朝日系)」の立ち上げから関わった方でもあります。
この日は、お忙しい中にも関わらず、貴重な時間を割いて「心のノイズ」「自己肯定感の低さ」などいくつかのテーマを取り上げてお話くださいました。
たくさんの気づきをいただいたひとときの中で、印象的だったことの一つに、「ちょと一歩ひいた視線をもつ」というお話がありました。
何かを達成しようと目的意識が強い故に、●●でないといけない・●●しないといけないという気持ちが優先し、ゆとりがなくなり、ちょっとしたことが気になり、怒りを感じ、自分も人も傷つけてしまう。心理学の分野では”タスク・オリエンテッド”と言われるこの現象、強い目的達成にとらわれている状態を指すそうです。
ある心理学の実験では、タスクに向かっている人こそ人助けをしなかった、という結果も出たとか。つまり、明確な目的・目標を掲げる弊害としてタスク・オリエンテッドの状態に陥ってしまいがちだから、ちょっと一歩ひいて本質を見失わないように確認しながら進んでいきましょう、というお話でした。
なるほど、日光街道を歩きながら地域の人や歴史から学ぶこのプロジェクトの行程のゴール目前で、〇〇しないといけないというタスク満載だった私たちの心に、この”ちょっと一歩ひいてみてみる”という感覚の気づきは、先を急ぐ心を今ここにつなぎとめるくさびともなってくれたのでした。

変化のスピードの速い社会において、日々、IotやSNSなど大量の情報の流れにある私たち現代人。意志をもって過ごさないと情報の渦に思考が巻き込まれ、集中力を高めて過ごすのも一苦労です。
新年にあたり、新たな目標を掲げている方も多いことでしょう。
〇〇しよう!という目標が、〇〇しなきゃいけないというタスクに変わり、気づいたら周りが見えず思いやりを持てなくなってしまう、なんていうことにならないように、日常の中で、ちょっと深呼吸しながら、自分を客観視するすべを、皆で共に学んでいきたいと思います。

 

<タイムスケジュール>  ※16:45 開場
・ごあいさつ
・基調講演
・対談・ダイアログ
・おわりに

●受講料:3,000円

※受講料の一部は、「はたらく力を増やす!ソーシャルアクション基金」への寄付と致しまして、日光街道沿いの地域の子どもたちのお仕事体験「はたラボ」運営費に充てさせていただきます。
*本セミナーは、日本ES開発協会新年会プログラムの一環として開催致します。セミナー終了後引き続き新年会にご参加いただける場合は会費8,000円(セミナー受講料・食事代込み)となります。

●会場:BEARS TABLE

台東区雷門2-15-1 デコルテ浅草ビル1F
(雷門から徒歩3分)地図▼

 

<ゲストプロフィール>

井上広法氏:浄土宗光琳寺 副住職。1979年、宇都宮市生まれ。佛教大学で浄土学を専攻したのち、東京学芸大学で臨床心理学を専攻。仏教と心理学の立場から現代人がより幸せに生きるヒントを伝える僧侶として活動している。2014年から、マインドフルネスをベースとしたワークショップ「お坊さんのハピネストレーニング」を開始。全国各地の寺院・学校・企業で熱弁をふるい、女性誌「an・an」や東洋経済オンラインなど様々なメディアでも取り上げられた。また、お坊さんバラエティ番組「ぶっちゃけ寺」(テレビ朝日系)の立ち上げに関わり、同番組への企画アドバイス・出演を通して、よりよく生きる智慧としての仏教をやさしく面白くお茶の間に届けている。

 

 


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