インターン

埼玉学園大学の皆さんがフィールドワークで浅草へ

いつもお世話になっている埼玉学園大学の柴田仁夫先生のゼミの皆さんが、ゼミ活動の一環で浅草へフィールドワークに来てくださいました。
33356329_1676299245793425_1674223619720347648_n
日頃、柴田先生のもとで経営やマーケティングについて学んでいる皆さん。
浅草、そして私たちの拠点である合羽橋道具街も含めた台東区は、下町風情や昔からの文化・慣習を残しつつ、外国人観光客の増加に伴って新しい動きも芽生えており、なかなか見ごたえのある商いエリアです。
そして何より、「はたらく」と「暮らし」が密接に重なり合う地域だからこそ、人と人のつながりや、仕事への誇り・気概があふれる地域でもあります。
今回の皆さんにもぜひそういった”下町らしさ”ある地域性や歴史・文化が折り重なったはたらくカタチを感じてもらえれば、と考えながら、チームに分かれて浅草~合羽橋をめぐりました。
saitamagakuen2
saitamagakuen4

 

合羽橋に到着してからは、JESの母体・有限会社人事・労務のメンバーもまじえて、説明&質問タイム。
”組織のワクワクをコンサルティングする”をコンセプトに、”未来のはたらく力を増やす”ために日々の人事・組織開発コンサルティングに取り組む有限会社人事・労務では、修己治人の精神で、自分たち自身が多様で創造的なはたらくカタチを実践しよう、ということで、個々のキャリアや働き方がさまざまです。
働く時間帯や形態もさまざまですし、組織に属しながらも自身でコミュニティを運営したり、有限会社人事・労務そのものも”コミュニティ経営”を実践しています。
そして、顧問として関わる中小企業の中にも、同様にダイバーシティやコミュニティ経営を推し進め、地域のつながりの基点として存在している会社が多くあります。
今回は数名のメンバーから、そういった自分たちのはたらくカタチやはたらく価値観について話をしてもらいました。
saitamagakuen5

「こういう中小企業があるんだ」「こういう働き方ができる時代になっているんだ」ということを学生の皆さんに少しでも感じていただき、将来のキャリアの選択肢の広がりにつながればと思います。
saitamagakuen1
フィールドワークの最後は、浅草でのお食事。
柴田先生のゼミは、一年生から四年生までが揃って学びの場を持っているので、このような機会から、「先輩・後輩の関わりかた」「食事の場でのふるまいかた」「授業中の話だけでは知れない多様な情報」など、社会人として生きて行くために大切な”知恵”を学ぶことができます。
saitamagakuen3

これってすごいこと!

学年を越えて、未来に向けた話をにぎやかに語り合う学生の皆さんの姿をみながら、とても頼もしくまぶしい気持ちで、会を終えることができました。
saitamagakuen

 

私たちも学びの多い一日となりました。
埼玉学園大学・柴田ゼミの皆さん、柴田先生、ありがとうございました。

 

「はたらくワクワク」を育む!はたラボ@春日部を開催

昨年からグリーンフェスで取り組んできた「はたラボ」。
今回から地域に飛び出し、つながりの基点として地域に価値を循環させている経営者の皆さんに協力いただいて、日光街道を舞台とした「はたラボ」を展開していくことになりました。

初回の協力企業は、お菓子の家「スワン」さんです。
春日部の梨など地のものをおいしく盛り込んだ甘いお菓子を”藤の牛島”駅近くのお店でつくり販売しています。
お菓子の家 スワン

お菓子屋さん(パティシエ)と言えば、いまも”子供が将来なりたい職業ランキング”では必ず上位にランクインする仕事です。
今回は、お菓子づくりが初めての子、やったことあります!と言う子、そして将来お菓子屋さんになりたいという子など、5名の皆さんが集まりました。

エプロンと三角巾で身支度を整えて、大学生のお姉さん(インターン生)の進行のもと、チェックイン(自己紹介・今の気持ちをひとこと)からスタートです!

DSC_1185
まずは、スワン石川社長から、お菓子のつくり方やポイントをご説明いただきました。
DSC_1218

そして、スタッフの方にもナビゲートいただきながら、プロの道具をつかってお菓子づくりスタート。

「参加してくれたみんながまた自分でお菓子をつくれるように」と、子どもたちがチャレンジしやい市販の材料を活用したメニューを準備してくださり、”ロールケーキ””クッキー””ゼリー”という三つのスイーツに取り組みました。

「なにか質問ありますか?」と問いかけても最初はもじもじしていた参加者の皆さん。

でも、しばらく経つと、自分から「やります」と手を挙げたり、一生懸命メモをとりながら石川社長に質問をしたり、どんどん参加する姿に変化がみられるようになりました。

約2時間の後、完成したお菓子たち。
DSC_1253

外のテラスでいただくお菓子のなんておいしいこと!
皆でもぐもぐと頬張りながら、スワン石川社長への質問タイムです。

DSC_1264
お菓子をつくる上での心がまえ、どういうおもいで普段お菓子づくりをしているのか、なぜスワンを始めたのか、などをお話いただきました。

「これから社会人になるまでの過程で、もし、ちょっと話をしたいな、ちょっと話を聴いてもらいたいな、ちょっと将来のことを考えたいな、そんな時が来たら、このスワンを思い出して、ぜひまた顔を出してください。」

学校ではなくお家でもない、地域のつながりの基点というサードプレイスだからこそ、これからの”ワクワクはたらく”の源がたくさん生まれています。
そして、このようなまちなかのサードブレイスにいる”カッコよくはたらく大人”の存在が、将来のはたらく上での選択肢を広げてくれるかもしれません。

子どもたちがこの場に身を置くことで、少しでも気持ちがほんわかしたり、前に進む勇気が出たり、そんな”まちなかの居場所”と出会えるような機会を、これからも創り出していきたいと思います。
DSC_1203
私たちの活動では、「経験学習」の手法を取り入れています。

体験してみてどうだったのか。体験する前と後とでどういう点が変化したのか。
そのような自分の心の動きと向き合いながら、体験した学び・気づきをこれからの生活に活かしていくこと。
そして、ここでの体験が、将来の「はたらく上での視野や選択肢」を広げる心の火種になること。

そんなことを考えながら、このはたラボをこれからも続けていきたいと思います。

 

多様なメンバーの重なりで彩り豊かな活動を

JES立ち上げから10年目を迎える今年は、”多様で創造的なはたらくカタチ”を押し進めるJESメンバーそれぞれの力を活かして新たなステージへ、ということで、新年会も彩り豊かな表現の場となりました。

はじまりは、からだにやさしいスイーツ&漢方茶で。
軽トラ社労士こと小池さん&薬剤師池野さんのコラボ。お漬物添え。 27849378_1535935263168365_237000685_n27999866_1535938429834715_1725186466_o

第二部のスタートでは、タモリさん登場。「笑って!いいとも!」 練習の成果はいかに!? 28208630_1544631578965400_772838302_o

活動のふりかえり動画は、シンガー・ソングライター池野さん(=薬剤師池野さん)の生歌で。 27901562_1535921313169760_464061774_o

テーブルには、縄文ファーム産お野菜を使った料理。瀬戸山農園長より紹介。
27845839_1456616051132275_1969987801_o

27950780_1535938269834731_837890965_o

学生チームの知恵の結晶「リアル脱出ゲーム新年会Ver.」のしきりは、高橋君。 直前まで準備がんばりました。 27946406_1535939303167961_1769900994_o28208127_1544629908965567_504319575_o

そして、”ES経営の啓もう・実践”に注力した方々の表彰では、この日がHappy Birthdayの清水さんが受賞。
学生・若手メンバーを温かく見守りサポートしてくださった清水さん。 27847752_1535936579834900_812992831_n

締めは、春日部のご縁をはじめ繋がりの基点・村田実行委員長から。 27946131_1535923243169567_2124310676_o
多様性はイノベーションの起点。
今年も、”はたらく力増量計画”推進のため、複雑な課題にも多様なメンバーと共に向き合いながら、日光街道を舞台にコトを押し進めていきたいと思います。

28217541_1544631855632039_841866221_o

 

ご縁をいただいている皆さんと共に、2018年新年会開催-2

新年会の第二部は、懇親を深める時間。

まずは、春日部と浅草をつなぐ縄文ファームの場をいただき、いつもお世話になっているおづつみ園・尾堤社長からご挨拶をいただき、皆で「かんぱい!」。
地域企業として、”日本で大切にしたい会社”として、ES経営を実践するおづつみ園さんには、今回ES推進賞をお渡しさせていただきました。
27946117_1535929816502243_287260963_o
にぎやかに時間が過ぎてゆく中、
27946265_1535943326500892_62836816_o
活動紹介のパートでは、日頃お力をいただいている皆さんからテーブルスピーチ。

”多様で創造的なはたらくカタチ”の実践者でもある903シティファーム推進協議会からは、矢尾板委員長と大竹農園の大竹さん。
27950364_1535939796501245_1641148953_o
越谷で子ども食堂を運営し、各地域の子ども食堂をつなぐ活動を推進するNPO地域こども包括支援センターの野口代表。
27999852_1535940243167867_855048825_o
初めて参加いただいた社会福祉士の中村さん。社労士分野・社会福祉士分野の協働はこれから不可欠ですね。
27989994_1535943316500893_2099813471_o
高橋君をはじめ学生たちとの縁をくださり、地域企業でのインターンも推し進めている埼玉学園大学・柴田先生。
27901538_1535943323167559_1463344172_o
児童養護施設や定時制高校等の若者たちの就労支援に取り組む、フェアスタートの永岡代表と平沼さん。
27901766_1535943313167560_526297839_o

さまざまなご縁のおかげで存在する「はたらく力増量計画」の活動。
27906257_1535925049836053_1733777652_o
そのご縁に感謝し、次世代の若者・子どもたちが希望や可能性を感じながら社会を歩んでいけるように”セキュアベース(心理的安全性がある場)”として役割を果たしていきたい。
JESの立ち上げから10年目を迎える今、改めて強く感じています。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

ご縁をいただいている皆さんと共に、2018年新年会開催-1

たちJESが取り組む「はたらく力増量計画」は、
・多様で創造的なはたらくカタチ(はたらく場・はたらき方)を創る
・はたらきづらさを抱える若者が社会を歩む可能性を広げる
・子どもたちの”ワクワクはたらく”根っこを育む
という三点に関わる活動です。

それらの活動の場づくりにおいては、ES経営を実践する地域企業の皆さんや、福祉分野の団体や大学・高校等の学校、そして”はたらく”に関わる専門家の皆さんに多くのご支援とご縁の力をいただいています。

今回の新年会では、そのようなつながりある皆さんにご参加いただき、晴れやかなひとときを過ごしました。
全体

まずは新年のインプット、ということで、アナリスト・野田聖二先生のミニ講義。
『資本主義の崩壊』という衝撃的なタイトルの本を出版されたばかりの野田先生ですが、今回は、エントロピー増大の法則やハイポニカ理論から捉える働き方改革の本質、というテーマでお話をいただき、「ESなくして働き方改革なし」という私たちのおもいとも重なり、非常に学びの多いひとときとなりました。
27907205_1535937489834809_2075125706_o

実は、生物・自然・宇宙など右脳的な側面も盛り込んでお話を展開している野田先生。
そのご縁を機に社内に”アクアポニクス”を取り入れた矢萩会長からは、AIやIoTをうまく取り込み人として発揮する力を拡張しながら、人間本来の創造的なはたらきを実践していこうというお話がありました。

そして、顧問の影山摩子弥先生(横浜市立大)。
「お互いの配慮・思いやりが職場の心理的安全性を高める。そのおぜん立てをするのが社労士をはじめとする”はたらく”に関わる専門家であり、JESはその役割を担っている」
ということで、メンバー一同深くうなずきながらその言葉を受け止めたのでした。
28208191_1544631118965446_1683968257_o

 

<日本大学キャリアデザイン講座にて>新しいはたらくカタチを知るということ

日本大学の一年生向けに、キャリアデザイン講座でお話をさせていただきました。

法学部の谷田部先生とのご縁で、毎年機会をいただいているこの講座。
今回は、未来の新しいはたらくカタチをつくるためにまずは「知る」ことが大事、ということで、昨今言われている「シンギュラリティ」の話、「AIに取って代わられるかもしれないシゴト」の話、そして「組織も個も輝くはたらくカタチを実践している中小企業」の紹介をしながら、ダイアログを織り交ぜて講義を進めました。
nitidai

この講座をやらせていただく際は毎回、日頃お付き合いさせていただいている経営者の皆さんの顔を思い浮かべながら、「中小企業ではたらく魅力」を存分に伝えるようにしています。
まだまだ安定志向・大企業志向・公務員志向が強い中で、「子育てなどの事情に寄り添った人事施策を導入している会社」「時間や場所に縛られずにクリエイティブなはたらき方を実践できる会社」などの存在を伝えると、学生の皆さんからは「そういう中小企業があることを初めて知った」「中小企業ではたらく方が自分に合っている気がする」「どうすればこういった会社と出会えるのか」などの声が挙がってきます。

どうすればこのような学生たちと中小企業をつなげることができるのか?つながる場をつくれるのか?知る機会をつくれるのか?
就活のカタチが変容しているとは言え、まだまだクリアできないこの課題。

少しでも「知る」ことで視野を大きくし、これから先の学生生活でインプットする情報の幅を広げて欲しいと考え、今年はさらに私たちの職場のメンバーでもある二人からキャリアヒストリーを語ってもらいました。
いずれも「複線的なキャリア」を実践している二人です。

職場の農園”縄文ファーム”の農園長、JESの幹事、自分が立ち上げた団体の長、という顔を持つメンバー。
インターンからスタートし、多くの経営者・リーダーの方たちとのつながりに揉まれながら自己変容してきたプロセス。そこで描いた越境人材としてのキャリアビジョン。
nitidai3

薬剤師・歌手・コンサルタントというユニークな複数の顔をもつメンバー。
そこには「体と心と社会的な健康を実現する」という強い軸が通っていて、さまざまな転機と向き合い自ら道を切り拓いてきた歩みがあります。
そしてその根底には、自身の家族へのおもいとしなやかな自律心が存在しています。
nitidai2

こういうキャリアを歩むことができる時代になっていること。
こういうメンバーも共にはたらくことができる組織があるのだということ。
そして、接点を増やし多様なつながりに身を置くことで、しなやかなキャリアを描くことができること。
そのために学生時代のうちにできることはたくさんあること。
一人でも多くの学生の皆さんの中に、気づきを持っていただけたならうれしいです。

 

私が担当させていただいてからかれこれ10年以上が経ちますが、この間、社会全体にはさまざまな出来事が起こり、学生を取り巻く状況も大きく変化してきました。
一年生にとってまだまだ”就活”というコトバは遠い存在で、「キャリアのあり方」「”はたらく”の意味」についてまずは考えてみようという関心をもった学生たちが数十名、参加してくれていた時期。
たまに先輩学生も一緒に受講していて、その中に、「日光街道徒歩行軍に参加してみたい」と手を挙げてくれた学生もいました。
その後、リーマンショックの影響で日本の世の中に一気に流れ出した閉塞感。学生たちの間にも漠然とした不安感が流れていた時期でした。
東日本大震災後は、私たちがES組織づくりで強く発信している「つながり」という言葉が、学生たちにも共通言語として伝わるようになりました。
そして気づけば、受講する学生が100名を超えるように。
学生課の職員の方に聴くと、成績表と一緒に保護者の方々へ講座の案内を送るようにした、とのこと。たしかに、事後のアンケートには「親に言われて参加した」「受けた方が良いと言われてきた」といった回答が多くなりました。
nitida4
それでも、「もっと就活にいかせる情報が欲しかった」「面接対策をしてほしい」など具体的な就活対策の話を求める声が強かった数年前と異なり、昨年くらいから急に、ゆるやかな空気感=危機感がない状態に戻ってきた印象があります。

就職活動は、自身のその後の長いキャリアの「あり方」をしっかりと考え社会と向き合う機会であってほしい。
だからこそ学生時代は、多様な接点に揉まれながら、視野を広げ、たくさんの”知らなかったこと””新たな自分の一面”に触れ、知って欲しい。
そのためにまずは、新たな一歩を踏み出して欲しい。
これからも、中小企業の経営者の皆さんと共に、強く発信していきたいと思っています。

 

自分を表す多様な切り口(接点)を持っていますか?

私は日頃、当協会母体の㈲人事・労務で組織づくりや人事・キャリアに関するコンサルティングをおこなっているのですが、その仕事の一つに、企業ではたらく個々の皆さんに向けたワークショップや研修の実施、というものがあります。
さまざまな目的で行うワークショップ・研修ですが、必ずその冒頭で行うミニワークがあります。
「バッハキュービック」というものです。

この手法は、かつて横浜市の地域活性のワークショップでアイスブレイクとして取り入れられていたもので、私たちはこれを多様な顔ぶれが集まる研修の自己紹介ワークとして、実施するようにしています。
やり方は簡単で、「私の興味・関心どころ」を単語で8つ書き出す、というものです。
ペンと紙さえあれば数分でできてしまうのですが、実際にやってみると、中には「う~ん」と頭を抱えこんでしまう人が出てきます。

それはなぜか?
「自分の興味・関心があるコトを8つも書き出せない」ことに気づくからです。

17548833_1232566263505268_569866260_o

社員研修ですから、仕事に関わること、例えば「部下育成」であったり「自社の業界の動向」といった言葉も多く出てきますが、仕事のことにこだわらず、今の自分を伝えるさまざまな単語を書いてもらうようにしています。

「ジョギング」や「少年サッカーのコーチ」といったスポーツのことを挙げる人。
「今読んでいる小説の名前」や「好きな作家」など読書の趣味について述べる人。
中には、「美術館好きが高じて自分でも絵を描くようになった」とか「プロ野球が好きで、さっきまで子供とチケット購入に並んでいました」など、具体的なエピソードを添えて説明してくださる方もいます。
しかし一方で、「どうしても4つしか書けませんでした」「昔だったらもっといっぱいあったのですが、今は家庭のことと職場のことしかないなあ」などと、少々暗い表情で発表する方も出てきます。

心理テストとも違いますし、数の多さを競うものではないので、仮に4つとか5つしか出なくても、気にする必要はないのです。

ただ、”今やっていること”だけではなく”関心をもっているトピックス”も含めて8つを書き出す訳ですので、「なぜ、直観的に自然と書き出すことができなかったのか」を少し立ち止まって考えてみるのも大事ですね、と伝えるようにしています。

このミニワークで書き出す8つのキーワードは、言ってみれば自分自身の今の断面図、つまり”切り口”を表すものです。

17571765_1232567696838458_703481008_o

真っ正面から見ればスマートでおとなしそうな人でも、実は柔道を長年やっていて、地域の道場で子供たちに教えるほどの腕前、などという切り口をもっている人もいるでしょう。
そのような切り口が示せば、他者にもその切り口が見えやすくなり、他者とつながりをつくるための”接点”の役割を果たしてくれます。
例えば先の”スマートでおとなしそうな人”であれば、その切り口がきっかけで、「会社のサークル活動で柔道部をつくるから、その指導役になってほしい」という打診があるかもしれません。

他者との接点となりうる”切り口”をどれだけ持っているか。
その切り口を増やし育む時期が、学生時代でもあるのではないかと思います。

かつてある研修で出会った社会人の方は、この自己紹介ワークをしながら、「子供の頃から映画や舞台を観るのが好きで、親の仕事の都合で転勤が続いたけれど、その行った先でまた演劇や書物に触れられるのがうれしかった」「学生時代は部活に明け暮れたけれど、その合間で本を読む時間をとても大切に感じていた」というエピソードを目を輝かせながら話してくれました。
その後その方は、”エンターテイメントの拠点づくり”のプロジェクトのリーダーとして、地域のコミュニティの基点としても社内外で高い評価を得て、今は企業の広報担当としてのキャリアへと進んでいます。
そして、慌ただしい仕事の傍らで、子どものころからの興味を活かして、書籍の執筆にも取り組んでいます。

私がこれまで研修等で出会った方の中で、主観ではありますが、このように「8つにはおさまらないくらいの多様な切り口をもち、”ワーク”と”ライフ”を重ね合わせてカタチにしながら生きている人」は、おそらく1~2割くらいです。
そして、6割くらいの人たちは、「”ワーク”と”ライフ”それぞれから考えていけば切り口が8つくらいにはなる人」。
残りの2割は、「切り口が限られる人」もしくは「多様な切り口をもつ、という発想になれない人」というところでしょうか。

17555251_1232567843505110_341082081_n

今の時代、SNS等を活用すれば、いかようにも他者とつながれる世の中になっています。
自分の中の多様な切り口をまわりに示していくことで、リアルなコミュニケーションとしても他者とつながりやすく(意思疎通しやすく)なりますし、それが”価値を生み出す特技”として他者と組み合わさることで、新たな生産活動(地域のスポーツチームで教える、だとか、美術の作品をWebで公開する、など)に取り組むことができるかもしれません。

消費する側ではなく、生産する(価値を生み出す)側になること。

そのための土台づくりが、実は子ども・学生時代に力を注いだことや関心を持っていたことの中に隠されているかもしれません。

 

2017年JES新年会<第二部>つながりを深め、広げ、未来へ。

2月10日、遅めの新年会となりましたが、
総勢50名もの濃いつながりの方々にお越しいただき、
無事に、感謝をお伝えする場を持つことができました。

今回も、大幅に会の時間は伸びてしまい、
皆さまにはご迷惑をおかけしてしまいましたが、

第一部の児童養護施設「子どもの町」の根岸施設長のお話や、

903シティファーム推進協議会の石渡さなえさんがコーディネートしてくれた
アルパカ縄文ファームで収穫した野菜を活かした料理、

料理_n

さなえちゃん料理n

絵本作家の光丘先生とソーシャルアクション基金の支援先でもある
シーホース音楽福祉協会の倉持さんの絵本の読み語りと即興ピアノ演奏のコラボなど、

光丘さん_n

倉持さん_n

いつもグリーンフェスなどのプロジェクトでお世話になっている尾堤社長のご挨拶や、
尾堤社長

顧問でありCSRの第一人者である横浜市立大学の影山先生のご挨拶、
kageyamasensei

グリーンフェスにも出店していただいた志村酒店の志村さんにソムリエとして
ココファームのワインを紹介していただいたり、
志村酒店

つながりある方々と場を共に創りあげることができました。

未来のはたらくカタチを考える。
それは私たちだけでなく、それぞれ皆さんの視点から、
それぞれのおもいを持ち寄って、なし得ることなのかなと思います。

そして、今年の表彰ですが、
〈ES推進賞〉
こいけ経営労務管理事務所 小池誠二さん
石井造園株式会社 石井直樹社長
石井社長_n
903シティーファーム推進協議会 矢尾板 初美さん
jushouegao _n
以上の3名の受賞となりました!

2016年のみならず、これまでの(一社)日本ES開発協会の活動を多いに盛り上げ、
支えてくださった皆さん。この場を借りて、改めて、ありがとうございます。

そして、今年は〈ES推進大賞〉も!
今年のES推進大賞は、、、小池さん!
小池さん大賞n

いつも、プロジェクトの前の準備や畑の指導など、
様々なところでお世話になっていて、
まさに、その存在がJESの象徴ともいえる、安心感のある小池さんです。

また、今年は、ソーシャルアクション基金の立ち上げを記念して、
〈ソーシャルアクション推進事業大賞〉を新設しました。
受賞者は、
シーホース福祉音楽団 倉持さん
賞状 倉持さんn
ca37 三輪健郎さん
佐藤さん賞状o
以上の2名になります。
次の世代を担う子供たちの未来を明るく照らす、
そんな2団体の活動に、更なる期待も込めて、
矢萩会長からのお祝いと、ありがたい記念品(?)のにんにくんを贈呈。

2016年のインターン生上田さんも活躍してくれました。
学生の存在は、やはり大きいですね。
uedasan

あらためて、つながりの中で成り立っている団体だなあと、実感します。
関わってくださる皆さまのおもいや期待を無駄にしないよう、
チャレンジを続けないといけないとなと実感します。
2017年、今年も一般社団法人日本ES開発協会をよろしくお願い致します。

 

”枠”を一度とっぱらってみる

前回の投稿で「モノサシを変えてみる」大切さ、というのをお伝えしましたが、

そのように、職のためのスキルや就活情報よりも「シゴト選びのモノサシを変える」ことが大切であると

考えるに至ったのは、一つは、私たちが普段関わる中小企業の経営者や社員の皆さんの声を

聴いているから。

そしてもう一つは、自分自身のキャリアの道筋にも理由があると感じています。

14569849_1067456330016263_2038264011_n

 

私は、「大学3年秋頃が就活解禁時期」と言われていた世代です。

当時はそれが当たり前。「そうしなきゃいけない」と思っていましたので、

秋(確か10月頃)周りと同様に就活をスタートし、求人サイトに登録して企業情報を眺めエントリーしたり、

合同説明会に参加したりしました。

私は最初から東京で就職しようという気持ちが強かったので、18きっぷという在来線乗り放題のチケット

を買い、月一回くらいのペースで東京に通った記憶があります。

幸い関東に姉や友人がいたので、宿代がかからない恵まれた状況にはありました。

貯めたアルバイト代はすべて就活資金となりましたが、そのことがむしろ「就活がんばっている自分」

を自己肯定する要因にもなっていました。

でも当時は、「就職氷河期」真っ只中。

受けた企業数は、今の学生たちに比べればさほどの数にはならないと思いますが、

それでもすべての企業から不採用通知が届くばかりの状況は、結構こたえました。

それまでどちらかというとあまり大きな挫折や失敗もありませんでしたが、

この時期は、他にも家族の病気などもあり、考えなければならないことが多くて、

でもあまり周りに相談することでもないなと思い、一人モヤモヤと過ごしていた記憶があります。

 

そういう中で自分が下した結論は、「就活をやめる」でした。

ある企業説明会の会場で、同じ色のスーツ・髪形・バックの同世代たちがゾロゾロと歩いているのを

見た時に、心底具合が悪くなってしまい(本当に貧血を起こしました)、

「自分はあの中の一人にはなれないし、なりたくない」という確信をもってしまったのです。

 

その後しばらくの間はぼーっと過ごしていたのであまり記憶もありませんが、

いろいろと心配してくださったゼミの先生と今後について話しているうちに、

「そういえば、社会保険労務士になりたいと考えていたんだ」ということを思い出し、

「社労士事務所を探して就職させてもらえないかあたってみよう」という意志が

急にメキメキと湧き上がってきたのでした。

就活を始める大学3年から私は労働法ゼミに所属しており、また、元来「はたらく」ことに関心が

高かったということもあって、社労士資格をとっていずれ事務所を開業したいと考えていた自分。

すっかり型通りの就活に染まり、そんなビジョンも忘れていましたが、改めてそれを思い出した時に、

急に光が見えたような気がしたのでした。

そこから先は、何件電話しても「新卒は採ってないから」「一人でやっている事務所なので」と

断られてばかりでしたが、不思議とそれに心傷つくことはありませんでした。

そして、ようやく探し当てた一社から面接をとの返事があり、真夏の暑さ厳しい東京に来て、

小さな町の喫茶店で、代表と面接をしたのでした。

それが、今私が勤めている会社です。

14571876_1067456296682933_1874930784_o

 

この就活を振り返った時に、私は「(一般的な)就活をやめて良かった」と思っています。

就活をやめて、個としての長いキャリアを考えながらシゴトを探しはたらく場を探す。

そういう過程があったからこそ今の自分がいますし、私のキャリアはその過程がなければ出会って

いない人・生まれていない機会で成り立っているようなものです。

 

今、私の職場には、20代、30代のメンバーがいます。

皆、ココに入ってきた経緯はさまざまで、描く”あり方”もさまざまです。

資格をとって専門性をもって働きたい人。

将来経営をしたい人。

つながりを大切に持続的に働きたい人。

まずは成長してやりたいコトを創りたい人。

多様なメンバーに共通しているのは、実は「(一般的な)就活をしていない」という点だったりもします。

suika

 

学生時代のインターンを経て新卒入社したメンバー。

社労士事務所を探して大学卒業直前に門をたたいてきたメンバー。

新卒入社した大企業を辞めて、見習いからスタートしたメンバー。

皆それぞれに”未来のあり方”を模索しながら、それぞれのスピードでキャリアを歩んでいます。

何が正しい、こうすればばっちり、という答えはありませんが、

一つ言えるのは、

「就活という型を一度とっぱらってみて、自分にとっての”ありたい未来”がどういうものなのか、

そのためにどういうキャリアを歩んでいきたいのか、を考えて、進んでみた方が良い」

ということです。

そのための手段はたくさん生まれています。情報もたくさんあります。

IT技術の進化や価値観の変化、世の動きによって、キャリアの選択肢・キャリアを自ら創る

可能性は、大いに広がっているのです。

 

シゴト選びのモノサシを変えるには<大学でのキャリア講座で考えたこと>

先日、山形の大学で大学三年生向けに、キャリアについてお話をさせていただきました。
講座のテーマは「シゴト選びのモノサシを変える!新しい一歩を踏み出すキャリアデザイン講座」。
そもそも就職のためのスキルや就活情報をインプットする前に、
世の中にたくさんある”はたらく場”(大小さまざまな企業やNPOなどの団体)のことを知り、
新しいはたらくカタチが生まれていることを知って、
自分自身の”シゴト選びのモノサシ”を少し変化させる機会としてもらいたいなと考えながら、
山形へ向かいました。

「つばさ」の車中、地元東北の懐かしい風景を目にしながら、「就職」について考えを
めぐらしていました。

16357888_1180228162072412_2009759848_o
日頃、人事コンサルの現場では、
「これまでは中途ばかりだったけどそろそろ新卒採用にチャレンジしようと思う」
「新卒で入った社員がリーダーとして育っておりうれしい」
といった、人材採用にかける中小企業の経営者の強いおもいを多く聴きます。
そしてその声は、この「労働力不足&採用難」の時代にさしかかり、”悩み”としても
噴出してくるようになりました。

「求人広告を出したけれど、これまでのような問い合わせが全く来ない。
 このままだと百万を超える広告費を払い続けて終わりそうだ。」
「ここまで来たら、求人条件を変えるしかないから、給与体系を見直そうと思うので、
 相談に乗ってほしい。」
等々。
実際に、求人票の条件を見直し(初任給アップや休日日数の増加など)、それに伴って
在籍している社員の雇用条件も見直す(新人と既存社員とのはたらき方のひずみが出ないように)
というケースも多くあります。

そこまで”新たな人材を求めている”中小企業がますます増えている一方で、
就活を控えた学生の間に未だ存在する「大企業志向」「安定志向(=中小企業は安定していないから
入社するのは不安という志向)」。
企業側からすれば、これだけ多様で創造的なはたらき方ができる時代になってきたのに(それに伴って
組織としても個としても変容が必要にはなりますが)、
なぜ、「新卒一括採用」という枠組みのもとでこれまで通りの思考パターンからしか就職を捉えること
ができないのだろうか、
と疑問に感じることもしばしばです。

毎年さまざまな大学でお話させていただいたり学生の皆さんと話す機会がありますが、いろいろなメディア
の影響なのか、あるいはまわりの大人や教育の影響なのか、
そのような志向を変容させるのはなかなか難しいことなのだなあとも感じます。

16389050_1180228165405745_725996824_o
ただ、
「こういう魅力的な中小企業もあるんだな」「こういう豊かなはたらき方ができる職場もあるんだな」
と伝え、知ってもらうことはできます。
そして、それによって学生一人ひとりが考え方・捉え方を変容していくことも大切ですが、
私たち社会人も含めた社会全体が「企業規模」「業種」といったモノサシだけではなく、
「地域社会や環境に対してどのような働きかけをしているか」
「どのような多様・創造的なはたらき方をできるか」
「どれだけの共感資本を集めているか」
といったなかなか表面的にははかりにくいモノサシで企業のあり方を考えていくことも必要なんじゃないか
と思っています。

16145497_1170394893055739_850214922_o
今回のセミナーでも、せめて「シゴト選びのモノサシ」に少しでも新たなエッセンスを注入できれば!
そう考えながら、お話させていただきました。
機会をいただきありがとうございました。